ニューヨーク生活24

August 19th, 2008

不思議と”ホールド アップ”(拳銃をいきなり突きつけられること。)の被害にあったりする人間は、何度も経験していたりするものです。

中には同じ場所で、2回もホールド アップに遭ってしまった人間を知っています。

被害に遭遇しない人間は、一回も遭遇しないものです。

 

狙われるタイプというのがあるみたいです。悪い奴らから見れば、狙いやすいタイプというのがあるのでしょうか。

 

僕はといいますと、ありがたいことに一回もありません。

ただ、ニューヨーク生活に慣れた頃、知らず知らずに気のゆるみがあったのでしょうか、詐欺まがいなことに巻き込まれそうになったことがありました。

 

それはある冬の日の事、先日降った雪がまだ道路脇に残っている、観光客の多いタイムズスクエアを、足下の雪に注意しながら急ぎ足で歩いていますと、突然前から来た人と軽く接触してしまいました。

 

僕は「sorry!」と言いながら、そのまま通り過ぎようとしたら、呼び止められたのでした。

僕を呼び止めたのは、背の高い黒人の男でした。

どうやら彼は、僕と接触した時に眼鏡を地面に落としたらしく、その時に眼鏡のレンズにヒビが入ったと、僕に訴えてきたのでした。

 

はたして道路に落としただけで、眼鏡のレンズにヒビが入るなどとは、とても考えづらいのですが、こちらとしても落とした所を見ていないので、なんとも言えません。

しかしその男はけっして弁償してくれとは言いません。とりあえず眼鏡がないと仕事ができないと、嘆き悲しみながら訴えるのです。

 

その時、僕は男に対して本当に申し訳ない事をしたと思い込んでいました。

とりあえず、そのレンズがいくら(値段)するのか、その男に聞いたところ、男は上着のポケットから、くしゃくしゃのレンズの領収書を、わざわざ僕に見せてくれたのでした。

領収書の日付を見ると一年以上も前のものでした。

 

これはどう考えても怪しいではありませんか。

眼鏡のレンズの領収書を、なぜ上着のポケットに一年以上も持ち歩いているのでしょう。

男がご丁寧に領収書を見せてくれたおかげで、僕は男にはめられようとしとのだと、その時に確信できたのでした。

 

僕は男の目の前で、自分の眼鏡を地面に落とし、これくらいではレンズにヒビが入らないことを証明して、レンズの領収書を一年以上も持ち歩いていることの不自然さを男にとくと説明して、その場を後にしました。

 

後日、違う場所で同じ様なシュチエーションが”また!”ありまして、相手はまたしても黒人でしたが、この前の男ではありませんでした。

その時は、条件反射的に男が眼鏡を落とす瞬間をしっかり見ていました。

僕がしっかりと眼鏡を見ていたので、その男は何食わぬ顔をして、さっさと行ってしまいました。

 

これはあきらかに旅行者を狙った手口です。

しかし考えてみますと、こんなのもに2回も遭遇するとは、僕もまだまだニューヨーカーとは言えませんです。

 

そういえば、英語がなまじわかるようになってきた頃に、いろんな詐欺まがいなものに引っかかりやすいと誰かから聞いた事がありましたねぇ。

子供美術13

August 17th, 2008

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今回はポットを描きました。

実はこのポットの表面は、ステンレス製の鏡面仕上げになっておりまして、ポット表面に周りの景色が映り込んでいるのです。

なかなか描くのが難しい素材です。

 

タイトル「ポットの中の世界」

画面一杯にポットを描いています。

ポット表面に映り込んだ景色を、よく観察して描いています。

色使いや描線から、グラフィック的なセンスを感じます。

右に描かれている丸い物は扇風機ですね。

道後温泉

August 12th, 2008

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一泊二日の予定で道後温泉に行ってきました。

一度、友人の展覧会を見に、松山の三越には訪れたことがありますが、道後温泉は初めてです。

 

映画”千と千尋の神隠し”に登場した温泉旅館の”油屋”のモデルになりました、道後温泉本館にも行きまして、又親殿(ゆうしんでん)を見学し、霊の湯(たまのゆ)と神の湯に入りました。

 

道後温泉本館にはエアコンが、たぶん完備されいないのでしょう。

窓という窓は全部開け放たれ、直射日光があたらないように、すだれを下ろしていました。

外はうだるような暑さでしたが、木造建築のおかげなのか、案外涼しく感じました。

 

翌日、愚陀仏庵(ぐだぶつあん)を見学した時、近くに小さなお茶屋がありましたので、ちょっと休憩させてもらいました。

 

丁度、お茶屋の従業員の方が、お店の横で開店前のミーティングをしていて、最後に気合いを入れる為か、かけ声と共に一本締めをしていたのを目撃しました。

 

小さなお茶屋にしては、従業員の方も5、6人もいるし、「えらい気合いが入っているなぁ。」なんて思いながらお店に入りました。

 

お茶屋に入って、すぐにわかったのですが、従業員の方は身体障害者の方達でした。

そのお茶屋さんは身体障害者自立支援の為のお店だったのです。

 

僕の注文したアイスコーヒーには、アイスコーヒーの他に豆皿にクッキーが2枚、それと小さなお花がお膳の上に乗せてありました。

アイスティーを注文した人には、お花の代わりに、ほおずきが乗せてありました。

 

そのさりげない演出に、僕はとてもを感じました。

それは、おしゃれだとか、センスだとかというものとは別次元で、そういうものを遥かに飛び越えています。

 

アイスコーヒーにしても、クッキーにしても、いたって普通なのですが、なによりも、おもてなしの原点を感じたと言いましょうか、彼らの”こころ”がこちらにしっかりと伝わってきました。

 

帰り道は、青い空に入道雲、太陽に反射してキラキラ光る瀬戸内海、大小様々な島が見渡せる、しまなみ海道を通って家路へと向かいました。

子供美術12

August 9th, 2008

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毎日暑さも厳しく、夏真っ盛りという感じですので、絵のテーマも夏に関係するものについついなってしまいました。

 

今回は昆虫採集の標本の絵を描きました。

もし、自分が昆虫採集の標本を作るとしたらどのような標本を作るか想像して、描いてみました。

 

あらかじめ昆虫図鑑でも用意するべきかを、最初に考えていましたが、とりあえず無しでやってみました。

結局は昆虫図鑑が無くとも、子供達はどんどん昆虫を想像して描いていました。

 

図鑑などの資料が有る場合と、無い場合との、作品の変化にも興味深いものがありますねぇ。

 

上の作品 タイトル「トンボ」

トンボのみで標本を作りました。

一番最初に描いたのが、右上のトンボで、それから縦方向に描き、左側へスライドして順番に色々なトンボを描いていました。

徐々に創造的なトンボが出来上がり、描きながらどんどんイメージが溢れてきた様子がわかります。

右下の菱形の目をしたトンボが好きです。

 

下の作品 タイトル「こんちゅうのしゅるい」

こちらは色々な種類の昆虫を描いています。

下書きで最初に描いたのは黒い羽の大きな蝶です。

それから最初に彩色をしたのはカブトムシですが、僕はこれほど素敵なカブトムシを見たことがありません。

写真だと微妙な色使いがわかりませんが、実物はとても奇麗です。

コラボ

August 5th, 2008

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去年の春、友人の建築家とコラボレーションした作品です。

友人の建築家が設計した建築空間に合わせて、作品を作りました。

 

この建築は、週末住宅ということで、施主さんが普段の疲れを癒すために週末訪れるための住宅です。

できるだけ日常のストレスを忘れて、リラックスできる空間を第一にとして考えました。

 

このような違う業種の人との仕事は、とても刺激を受けます。

この仕事以降に、”Structure series”(ストラクチャー  シリーズ)という作品シリーズが生まれました。

 

 

前田篤伸建築都市設計事務所 Atsunobu Maeda Architects

http://maedaarchitects.com/

 

習作(実験)

August 4th, 2008

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タイトル 「white line and red point (Structure series)

サイズ 280mm X 260mm X 45mm

アクリル、紙、ウレタン、キャンバス、パネル

 

シャープな白い線は、黒い部品との間に紙を挟んでみました。

シンプルだけど、単純ではありません。

August 3rd, 2008

昨日の夕方、地元のギャラリーで、世界各国のアーティストによるオリジナルトートバッグ展のオープニングパーティーがありましたので、出席させて頂きました。

実は僕も、友人のアーティストからの誘いを受け、出展させて頂きました。

グループ展は本当に久しぶりです。

 

ギャラリーのドアを開けた瞬間、ギャラリーのオーナーと目が合い、「シゲルさんの作品、早々に売れましたよ。」という報告を頂き、そんなに早くに売れるとは思いもしていなかったので、ビックリもし、また嬉しい次第でした。

 

その後、友人のアーティストに自分の作品を紹介していると、横から突然、中年の女性が、「これ、あなたの作品? 私、この作品好きよ。」とのお言葉を頂きました。 

が、その後に続いて、「私は買えないから、これと同じ物を、自分で作るわ!」と。

 

いきなりそんなことを言われたので、ちょっとビックリしました。

作った本人に向かって、”同じ物を作る”と、正面きって宣言されるとは。

 

もし、その女性がアーティストとしての自負があるのなら、その様な言葉を発するとは思えませんが、どうやらその女性もこの展覧会に出展しているアーティストの一人らしいです。

 

世の中に向けて発表する限り、デザインやアイデアを盗まれるというのは、十分ありえる事です。もちろんそれを容認するつもりはありません。

ただ、アーティストが他のアーティストと”まったく同じもの”を作って本人はそれで本当に楽しいのでしょうか?

なぜ、あえて創作活動をしているのでしょうか?

 

もしかすると、僕の作品は一見シンプルがゆえに、同じ物が作れると思われたのかもしれません。

でも、一つ一つの線、形、色には意味があり、自由な中にも、あるルールに従って作り上げています。

それを形にするまでに、何度もスケッチを重ねて、デザインを突き詰め、極力無駄なものを排除して構成して出来上がった作品なので、はたしてその女性にそういった、隠れた作品の力を感じて頂けたのか、疑問です。

 

同じようなものを作ろうとしても、色や形のバランスが少しでも崩れると、ぜんぜん魅力が無くなります。

そして、一見簡単に作れそうに思えるのですが、非常に高度な技術をも必要とします。

なぜならば、コンセプトとデザインは僕が作り上げましたが、それの制作については、プロの洋裁師の方にお願いしたからです。

プロの洋裁師の方から、かなりの神経を要したと聞きましたから、見た目以上に、なかなか上手い具合には作れないと思います。

 

その女性の一言がきっかけで、あの時に僕はどのように対応すれば良かったのか、後々色々と考えさせられましたが、実際の場では、僕は否定も肯定もしませんでした。

「どうぞ、お好きに。」とだけ、お返事しました。

 

あの時、僕が強く反対したところで、その女性が本当に作りたければ作るであろうし、結局のところはその女性の良心に委ねるほかありません。

 

でも、その女性が本当に盗作にチャレンジするのであれば、その制作の過程で、もしかすると僕の作品の心髄に気付いて頂けるかもしれませんね。

 

 

トートバッグ展

Sans quoi(サンコア)

岡山県玉野市築港1-4-15

Tel&Fax.(0863)32-0866

8月2日から24日まで。 8日、18日はお休み

11:00am 〜 6:00pm

駐車場あり

ニューヨーク生活23

July 29th, 2008

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平日はアートスクールに行き、週末はストリートで絵を売って生活をしていた、僕のニューヨークでの生活スタイルは、たぶん一般の日本人があまり経験したことのないものかと思います。

 

笑い話しになりますが、以前たまたま国連の仕事でニューヨークへ出張に来ておられた日本人の女性が僕の作品をストリートで買ってくれたことがありました。

 

彼女は僕の絵の前に立ち止まり、絵を眺めてはしばらく考え、そして離れて、また戻って来ては考えるということを3回ぐらい繰り返してやっと自分で納得したらしく、2枚もの絵を買ってくださいました。

僕の絵の前を彼女が行ったり来たりしている間、僕は黙って彼女の様子を伺っていましたが、彼女が決断をして「これをください!」と言葉を発してから、お互い始めて言葉を交しました。

 

まだ、30代前半ぐらいに見える彼女でしたが、なんと今はアフガニスタンに住んで国際的な仕事をしていると言うのです。それを聞いた僕は「えっ!アフガニスタンからですかぁ。いやー、 本当に色々な日本人がいるものですねぇ。」などと言いいましたら、「あなたもじゃないですか!」と、彼女につかさず言い返されて苦笑した覚えがあります。

 

そう言われてみればそうなんです。彼女からしてみると、ニューヨークのストリートで日本人が絵を売っているなどと思ってもみなかったでしょう。

自分としては、あえて人と違う生き方をしようと思っている訳ではなく、これがしたいからやっているので、人と違うことをしている自覚がないのです。

 

自分から行動を起こし、外に出て沢山の人と出会うことによって、人は思いもよらない出来事に遭遇するものです。

そう考えますと、人の運命とは自分で切り開いていくことで、どんどん新しい道が開けてくるものだと思います。

もちろん失敗も沢山ありますが、失敗なくして良い成果だけを望むというのは、ちょっと都合がいいように思うのです。

 

僕はよく「後は野となれ、山となれ。」という言葉を思い出し、やるだけのことはやって結果は天に任せるのみ。

尻込みしそうな時にはいつもこの言葉を心の中でつぶやいて最初の一歩を踏み出します。

とは言うものの、僕は決してプラス思考の人間ではなく、逆に何かをしようとする前に、必ず失敗したらどうしようとか、恥をかいたらどうしようなど、最悪の事態を考えてしまうタイプですので、どちらかというとなかなか最初の一歩を踏み出すことができない人間なのです。

それでも、結局は先の事をあれこれ考えてもしかたがないということに、最終的に行き着きます。どう考えても未来は不確定なものですから。

 

僕の敬愛するトルストイの言葉のなかに、こんな言葉があります。

 

”最良の形で自分の生涯を送りたいと思ったなら、その全生活は現在にだけあることを深く銘記し、現在のあらゆる瞬間において、最良の形で行為をするように努力しなければならない。”

 

 

子供美術11

July 26th, 2008

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夏野菜を描いてみました。

かぼちゃ、ゴーヤ、なす、たまねぎを構成して描きました。

 

自然界の色を表現するのは難しいです。

微妙な色加減は、絵具から出した色をそのままでは使えません。

色を混ぜたり、重ねたりして近づいていきます。

 

タイトル「やさいは仲良し」

なんともユーモラスな配置です。野菜の可愛らしさが伝わります。

かぼちゃの緑、いいですね。

何度も色を重ねて塗りましたので、深みが出て、かぼちゃの重量感が表現されています。

 

新作

July 24th, 2008

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タイトル 「MASU (Structure series) 」 No.186TA

サイズ 1200mm X 450mm X 50mm

アクリル、紙、ウレタン、キャンバス、パネル

 

最終的に真っ白い作品にしました。

 

表面をサンドペーパーで磨いて、下地の黒を出そうとしていたのですが、どうも黒がうるさくなってきたので、やめました。もう一度白を塗り直し。(涙)

 

端からパーツを一づつ順番に取り付けていくと、微妙な誤差の集積で最後のパーツがどうしても端ときっちり合わないので、最後のパーツだけ作り直し、やっとぴったり合いました。

 

シンプルな作品ほど、仕上げに時間がかかります。